【2020年8月23日(日)】
早朝の澄んだ空気を全身に取り込み、抜けるような青空の下いざ出発。
さわやかな緑の隙間から朝日の光がこぼれ、セミと野鳥の声が響く沼めぐりの小径を進む。
月沼分岐に『赤沼までは山道で迷いやすいため注意』の標識がある。
観光客が容易に入らないようにとわざと道を整備していないと聞き納得する。
トチとブナのクロスするゲートをくぐり赤沼へ。
『バイカル湖の次に透明度が高い⁈』という話でしばし盛り上がる。
(残念!透明度日本第3位だそうです)
ブナ林の向こうにエメラルドグリーンの蔦沼の姿が見え隠れする。
空の青と周りの樹々を映した湖面に心が洗われる。
いよいよその時到来、枯草でずぶずぶの泥炭は歩くと足が沈む。
浅いところを狙って慎重にかつ素早く右、左と攻めていた矢先、
後ろから「あ“~ッッ」と叫び声が・・・。
何とか湿原を踏破し、後ろを振り返るとそこにズボン右足が見事にバイカラー加工され、
苦笑いしているリーダー発見。(河童の川流れ・・・あるあるですね)
赤倉を背に直登は空身で登る。
7時間かけてたどり着いた山頂には大岩がでんと居座り、
先の削れた小さな木標が傾けられていた。
遠く向こうまで見渡せる景色の中に昨年登った戸来岳が見え、感慨深い。
至福の15分。
いつまでも留まりたい気持ちを振り切って山頂を後にする。
赤倉分岐で小休止の間、5人のメンバーで赤倉山頂を踏む。