美しき南部の片富士(岩手山2,038m)

2023年月18日(土)

雪山の岩手山は3年振りだ。

放射冷却の影響なのか、キリっと冷えた朝

松川温泉を8:50にスタートし、1日目は幕営地の黒倉山まで進む

山麓は、雪があまりに少なく驚いた

松川温泉の駐車場もこのとおり


雪融け早過ぎでしょ!


湯ノ森の稜線で岩手山をバックに撮影

気温がまだ低いので、雪面ガチガチ

ステップを切りながら、登るので序盤

から、ふくろはぎがヤバい

最初のうちは雪がしまって歩きやすかったけど、高度が上がってきたら

キックステップではしんどい。姥倉山の手前でアイゼンを着けることに・・

姥倉山を13:00頃に通過し、黒倉山をトラバースした先の

樹林帯に雪洞を掘ることにした。14:00前に到着

雪が少ないので、雪洞が掘れるか心配だったけど、何とか適地が見つかった

でも雪が固すぎてスコップが刺さらない・・・まじか

スノーバーで切り込みを入れながら、コツコツ掘ること3時間半
何とか日暮れ前に出来た~

日が沈む・・・

しかも、もの凄い勢いで・・・

シャッターチャンスをくれない・・

夜の帳が下りる頃、いつものように

宴が始まる・・・

今日は、鬼籍に入った周さんの一周忌

周さん呑んでるかい?

2023年月19日(日)

寒い・・・ピリッとした朝

6:15にテン場を出発する

今日も晴れの予報。でも山頂付近は16m/sらしい

雲の流れが高速だ

私たちの幕営地から、少し登った所に

網張から登って来たというお2人さんが幕営していた

鬼ヶ城を登攀するのだそう。凄いな

どんなコースなんだろう・・・

さて鬼ヶ城に向け出発だー!

実は、メンバー全員初見コースなのだ

気持ちの良い青空と

どこまでも広がる山の稜線・・・

絶景だ

山は雪が乗ってる方がキレイだな(寒いけど)

写真では、それほど傾斜があるように

見えないけど、結構な斜度です

トラバースが長い・・・・

アイゼン刺さるけど、雪面が超固いし

「ひと滑りあの世行き・・・」

頭の中で呪文のように唱える。

・・・だって谷底が見えないんだ~・・・

何度も言うけど、ガチガチなのよ

ちょっぴり岩登りの要素もあり

ピリッと楽しめるコース

昨日の宴の余韻が残っているのか

徐々に調子が上がらなくなってきた・・

登りになると気持ち悪い・・・

不動平の避難小屋に到着

ここまで来たら、あと一息

御神坂、網張から登って来る人達も

ここで合流となる

調子が上がらないまま

やっとこ、ここまで登ってきた

10歩進んでは休み、また10歩

いつになく山頂が遠い・・・

過去最高にシンドイ山行・・

11:00ちょっと前に山頂到着

  長かったし、辛かった~  

でも、景色は最高!

岩手山の山頂には、長く居られなかったけど

機会があったらまた来たいな。

帰りはお鉢回りで下山・・・この選択が

未だかつてない程の強風にさらされる事に・・・・

こんなん消防庁の台風体験でしか味わったことないっての!

耐風姿勢をとっていても、バランスを崩されるほどの強風

立ち上がると転ばされるし、とにかく

小っちゃいおばさん”状態で前に進む

後で分かったことだけど、地元の人は風が強い時は

お鉢回らないんだって

な~るほど。どうりで後続は誰もいない訳だ


爆風体験の後は、冬でも「お花畑」コースを下る

沢には下りず、鬼ヶ城を左に見ながらトラバース気味に進む

青空に映える鬼ヶ城がいいね

しかし・・・絶景とは裏腹に



私の不調もMAXに・・・

皆に荷物を持ってもらい、何とかベース(14:45)に辿り着いた

みなさん、ありがとう!

言うまでもなく
本日の宴は、アルコールなしデス

2023年3月20日(月)

登山道入り口でカシャ!達成感!

3日目は下山だけなので、ゆっくり出発

4人がお世話になった雪洞は、掘るのも大変だったけど埋めるのも大変

頑丈な要塞の様に仕上がった雪洞のお陰で

天井が下がらず、快適に過ごせた。感謝!

7:40にテン場を後にし、10:40に松川温泉に到着した

下山後の温泉って、ちゃぽっと浸かる瞬間が

ホントに天国だね~

今回の岩手山は、私たちを優しく迎えてくれました

いつも、こうだったらいいのにね・・・